ひよっこぴょこ丸の『脱線ライフ』

人生、脱線してからが本番!人生1回目のひよっこが世の中のなんやかんやについて書くブログ

世界の真実と偽りの豊かさ

【前回までのあらすじ】

産道を通過することを拒否して、帝王切開によって生まれたぴょこ丸は、その後の人生においてもことごとく『挑戦』や『困難』を避けていた。

「このまま何事もなく人生を終えていくのが幸せだろうなぁ…」と信じていたぴょこ丸であったが…

〇世界の真実

その時の僕はまだ信じていた。

世界は『良心』に満ちていて、親や先生の言うことを素直に聞いて、真面目に生きてさえいれば、あとは勝手に幸せになれるんだ…って。

でも、真実は違っていた。

人間は自己中心的で『悪意』に満ち、自分の利益や自己保身のために平気で不正を働き、嘘をつき、騙し合い憎しみ合っていた。

健全に機能していると思われたシステムは、時代遅れのまま稼働し、様々な歪みを生み出し、世界一豊かで安全だと信じていた日本で、自殺するものはあとをたたず、金銭や教育による格差は増大し、市民は過酷な条件で奴隷のように働かされ…

自分が今まで見ていた『幸せ』は、この絶望的ディストピアのほんの薄皮一枚の上に成り立っているに過ぎなかった。

幸福な家庭の第一子、心身ともに健康な男子という、圧倒的にマジョリティであり、社会的強者であるはずの自分が、それでも『幸福』になれない理由…

それに気がついたとき、見せかけの平和だった世界はもろくも崩れ去った…

『このままではいけない…自分が変わらなくちゃ…そして、世界を変えなくちゃ…』

次回『エピソード2.ぴょこ丸革命』

◯解説的ななにか

僕が『世界の真実』に気づいたきっかけは、まあいろいろあると思うけど、1番のターニングポイントは就職活動だったと思う。

それまでロクに授業も受けてなかったような連中が突然みんな髪の毛を黒く染め、スーツを着だして、自分もなんとかしなきゃと焦って説明会なんかに参加してみたものの、どんな会社の話を聞いてもイマイチピンとこなかった。

自分は『なんのために働くのか』『どんな仕事で社会に貢献できるのか』…『困難』を避け続けてきた自分には、そんなことわかるはずもなく、いわば『逃げ』として大学院に進学した。

そして、その二年後、今度は『修士論文』という第2の壁にぶつかる。

今までは『先生の言う通りにしていれば万事うまくいく』と思っていた。

しかし、現実では、先生の指示を待っていてはまともな論文すら書くことはできず、結果、一年休学し、その翌年に卒業することとなった…

そこで気づいたこと…

『今までのように困難を避けて、誰かの言う通りにしているだけでは幸せになれないということだった…

そして、ぴょこ丸は革命を起こすことを決意する…

(続く…)